2012年08月21日
中高年、喫煙本数が多いと自殺の危険性が高まる
※注意 本記事は、喫煙をすすめる物ではなく、あくまでも
嗜好品としてそのようなのがあるという紹介記事です。
※嗜好品であるお酒、タバコは、20歳以上の成人になってから楽しんでください。
※ガンなどの特定疾患の患者に、喫煙を行った経験があるという統計があります。
タバコと特定疾患発症の因果関係は、立証されていませんが、
特定疾患とタバコの因果関係が無いという証明もされていません。
各個人の自己責任にて楽しんでください。
・独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部
・中年期男性における喫煙と自殺の関連 (PDF)
[記事引用開始]
※詳細については、上記リンクより参照してください。
14.非喫煙者を基準とした場合、過去喫煙者の多変量調整相対危険度は0.7、現喫煙者は1.3で、いずれも統計学的に有意な値ではありませんでした。
15.非喫煙者に比べ、禁煙後年数が5年未満の群の多変量調整相対危険度は1、5年以上の群では0.6でしたが、いずれも統計学的に有意な値ではありません
でした。また、傾向性の検定の結果も有意ではありませんでした。
18.現喫煙者の中で一日に吸う本数別に検討した場合、一日20本未満を基準にして多変量調整相対危険度を求めると、20本以上30本未満で0.9、30本以上
40本未満で1.4、40本以上で1.7であり、いずれも統計学的には有意な値ではありませんでした。しかし傾向性の検定ではp値が0.036と有意な値でした。
20.考察1 具体的なメカニズムは不明ですが、喫煙が自殺リスクの上昇に関連する説明としては、主に以下の4つの意見が報告されています。一つ目は、うつ病が Selfmedication
として喫煙をもたらす、2つ目は、喫煙により脳内物質に変化が起こり、結果としてうつ病を引き起こす、3つ目は、喫煙が悪性腫瘍を引き起し、悪性
腫瘍を持つ人では自殺リスクが高い、4つ目として、喫煙と自殺の間には因果関係はないという意見です。
21.考察2 今回の検討により、喫煙年数が長い喫煙者よりも一日に吸う本数が多い喫煙者の自殺リスクが高いことが観察されました。しかしベースライン調査に近い時期
に自殺リスク上昇に関連する要因の影響を受け、本数が変化した可能性は否定できません。そこでベースライン調査と5年後調査の間の本数の変化を、その
後に自殺した人とそれ以外の人の間で比べてみましたが、違いが見られませんでした。
22.考察3 非喫煙者に対する現喫煙者のリスクが有意でなかった理由としては、追跡期間中に喫煙をやめた人の影響、つまり誤分類によりリスクが検出できなかった可
能性があります。また喫煙率の高い日本ではニコチン依存の高い人の割合が相対的に低い可能性あり、この影響により関連が弱められた可能性があります。
つまり、喫煙本数はニコチン依存と正の相関があり、ニコチン依存はうつ病のリスク要因です。またニコチン依存でない人のほうが禁煙しやすいと考えられます
が、喫煙率の高い日本人男性の中には、いまだにニコチン依存でない人の割合が比較的高く、結果としてこの影響により関連が弱められたと考えられます。
※考察7まであり、詳細は上記リンクより参照してください。
27.結論 日本人中年期男性において、一日に吸う本数が多い喫煙者の自殺リスクが高いことが明らかになりました。
[記事引用終了]
ブログを始めて、疫学関係の論文を読む機会が増えたのですが、
論文としてどうなのかな?ってのが結構あって驚きました。
1.「A」が原因だと思う。
2.データを揃えたが、確実な結果が得られなかった。
3.結論として「A」が、原因である可能性はある。
ひどいものになると、
1.「A」が原因である(のは正しい)。
2.データを検討したが、「A」が原因である可能性はある。
3.結論として「A」が、原因である。
見た限りの論文には、「タバコが病気の原因」とは書かずに、因果関係が強いとか、
リスクが高いとか、傾向があるとか書いてあります。
疫学は、医学と違って発症メカニズムを発見する必要が無いのかもしれませんが、
結論ありきで論文を書いてしまうのは、どうかと思います。
結局、単一原因ではなく複数要因が原因であるなら、本来ならその他のリスクを
掲載し、注意すべきであると勧告するほうが、良いかと思うのですが…。
病気を予防するには、まず、「禁煙」と、
・適切な飲酒量を心がける。
・減塩を心がける。
・適度な運動を行うように心がける
・適切な体重を保つように心がける。
なんて記事を良く見かけます。
今更、タバコが主原因ではなかったなんて言えないので、
こんな変な記事になっているのかもしれません。
アメリカなど海外では、「タバコ、飲酒、肥満、ドラッグは、重大な健康被害を起こします。」と、
具体的に書いて注意勧告がなされています。
ですので、たばこ嫌いの方のブログで、「たばこ」さえなくなれば、
病気にならないなんてコメントを見ると、なんだか不思議な印象を受けます。
カテゴリー:タバコと健康
嗜好品としてそのようなのがあるという紹介記事です。
※嗜好品であるお酒、タバコは、20歳以上の成人になってから楽しんでください。
※ガンなどの特定疾患の患者に、喫煙を行った経験があるという統計があります。
タバコと特定疾患発症の因果関係は、立証されていませんが、
特定疾患とタバコの因果関係が無いという証明もされていません。
各個人の自己責任にて楽しんでください。
・独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部
・中年期男性における喫煙と自殺の関連 (PDF)
[記事引用開始]
※詳細については、上記リンクより参照してください。
14.非喫煙者を基準とした場合、過去喫煙者の多変量調整相対危険度は0.7、現喫煙者は1.3で、いずれも統計学的に有意な値ではありませんでした。
15.非喫煙者に比べ、禁煙後年数が5年未満の群の多変量調整相対危険度は1、5年以上の群では0.6でしたが、いずれも統計学的に有意な値ではありません
でした。また、傾向性の検定の結果も有意ではありませんでした。
18.現喫煙者の中で一日に吸う本数別に検討した場合、一日20本未満を基準にして多変量調整相対危険度を求めると、20本以上30本未満で0.9、30本以上
40本未満で1.4、40本以上で1.7であり、いずれも統計学的には有意な値ではありませんでした。しかし傾向性の検定ではp値が0.036と有意な値でした。
20.考察1 具体的なメカニズムは不明ですが、喫煙が自殺リスクの上昇に関連する説明としては、主に以下の4つの意見が報告されています。一つ目は、うつ病が Selfmedication
として喫煙をもたらす、2つ目は、喫煙により脳内物質に変化が起こり、結果としてうつ病を引き起こす、3つ目は、喫煙が悪性腫瘍を引き起し、悪性
腫瘍を持つ人では自殺リスクが高い、4つ目として、喫煙と自殺の間には因果関係はないという意見です。
21.考察2 今回の検討により、喫煙年数が長い喫煙者よりも一日に吸う本数が多い喫煙者の自殺リスクが高いことが観察されました。しかしベースライン調査に近い時期
に自殺リスク上昇に関連する要因の影響を受け、本数が変化した可能性は否定できません。そこでベースライン調査と5年後調査の間の本数の変化を、その
後に自殺した人とそれ以外の人の間で比べてみましたが、違いが見られませんでした。
22.考察3 非喫煙者に対する現喫煙者のリスクが有意でなかった理由としては、追跡期間中に喫煙をやめた人の影響、つまり誤分類によりリスクが検出できなかった可
能性があります。また喫煙率の高い日本ではニコチン依存の高い人の割合が相対的に低い可能性あり、この影響により関連が弱められた可能性があります。
つまり、喫煙本数はニコチン依存と正の相関があり、ニコチン依存はうつ病のリスク要因です。またニコチン依存でない人のほうが禁煙しやすいと考えられます
が、喫煙率の高い日本人男性の中には、いまだにニコチン依存でない人の割合が比較的高く、結果としてこの影響により関連が弱められたと考えられます。
※考察7まであり、詳細は上記リンクより参照してください。
27.結論 日本人中年期男性において、一日に吸う本数が多い喫煙者の自殺リスクが高いことが明らかになりました。
[記事引用終了]
ブログを始めて、疫学関係の論文を読む機会が増えたのですが、
論文としてどうなのかな?ってのが結構あって驚きました。
1.「A」が原因だと思う。
2.データを揃えたが、確実な結果が得られなかった。
3.結論として「A」が、原因である可能性はある。
ひどいものになると、
1.「A」が原因である(のは正しい)。
2.データを検討したが、「A」が原因である可能性はある。
3.結論として「A」が、原因である。
見た限りの論文には、「タバコが病気の原因」とは書かずに、因果関係が強いとか、
リスクが高いとか、傾向があるとか書いてあります。
疫学は、医学と違って発症メカニズムを発見する必要が無いのかもしれませんが、
結論ありきで論文を書いてしまうのは、どうかと思います。
結局、単一原因ではなく複数要因が原因であるなら、本来ならその他のリスクを
掲載し、注意すべきであると勧告するほうが、良いかと思うのですが…。
病気を予防するには、まず、「禁煙」と、
・適切な飲酒量を心がける。
・減塩を心がける。
・適度な運動を行うように心がける
・適切な体重を保つように心がける。
なんて記事を良く見かけます。
今更、タバコが主原因ではなかったなんて言えないので、
こんな変な記事になっているのかもしれません。
アメリカなど海外では、「タバコ、飲酒、肥満、ドラッグは、重大な健康被害を起こします。」と、
具体的に書いて注意勧告がなされています。
ですので、たばこ嫌いの方のブログで、「たばこ」さえなくなれば、
病気にならないなんてコメントを見ると、なんだか不思議な印象を受けます。
カテゴリー:タバコと健康
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Posted by Riichi at 07:10
│Comments(2)
│タバコと健康
この記事へのコメント
素直に想像すれば、
「自 殺 を考えざるを得ないほどのストレスを乗り切るために喫煙本数が増えている」
というのが一番ありそうな状況ですよね・・・(笑)。
飲酒の場合はどうなのでしょうね?
「自 殺 を考えざるを得ないほどのストレスを乗り切るために喫煙本数が増えている」
というのが一番ありそうな状況ですよね・・・(笑)。
飲酒の場合はどうなのでしょうね?
Posted by MAL at 2012年08月23日 03:17
MALさん
コメントありがとうございます。
自 殺 者の内、飲酒後に自 殺 者したのが約3割、
自 殺 未遂の方だと約4割らしいです。
深酒をやめれない状態というのは、危険なサイン
なのかもしれません。
有益性、有害性などの話は置いておいて、
過食、タバコや酒の量は、「ストレス」や「うつ」状態との関係性が
あるような研究があります。
嗜好品はほどほどにって所だと思います。
コメントありがとうございます。
自 殺 者の内、飲酒後に自 殺 者したのが約3割、
自 殺 未遂の方だと約4割らしいです。
深酒をやめれない状態というのは、危険なサイン
なのかもしれません。
有益性、有害性などの話は置いておいて、
過食、タバコや酒の量は、「ストレス」や「うつ」状態との関係性が
あるような研究があります。
嗜好品はほどほどにって所だと思います。
Posted by Riichi at 2012年08月23日 22:25